「酔って言いたい夜もある」

by角田光代　太田出版

退院してすぐなので、体力あるものが読めず、
対談集ならいっかと思い図書館から借りたこの一冊。
思いの外、いえ想像以上に深く読めた、そして楽しかった。
長島さんとか、もっと自由奔放な方かと勝手に思っていたが
ワタシと同じ悩みを抱えたママで少し親近感湧いた。
男のコとの会話では浮かばれない
女のコだけの楽しい飲み会、食事会にワタシも参加しているようで
なんだか少しすっきりした。
おしゃべりは楽しい、女のコは大事だー

読みながら出産してやりたいことをずっと考えていたのだが
（最初は魚喃キリコさんとの対談をみて
　こころ躍る恋愛なんていいなーなんて
　お酒を飲んだり、おしゃれしたりなんかも少し夢見たのだけれど）
今は、
もう少ししゃっきりと動きたい、と言うのが心からの希望。
（ふらふら、すぐ動悸や張りで止まってしまう壊れかけのおもちゃみたいなので・・・）
自分の足で、どこかへ行きたい。
（赤ちゃんいるから）もどってくるけどね。

ところで「FEEL」でみた「ピースオブケイク」の
あの店長に怒っているのはわたしだけでせうか？？？
何元カノに会ってんのよーとか
何嘘なんてついてんのよーとか
他人事なのに、フィクションなのに思ってしまう。
それは今でも私が彼の元カノの悪夢に頻繁に脅かされているから
っつうのもあるだろうけれど。
自分が浮気をすれば、とか
もっと愛されれば、とか
自身がもっと「ワタシ」に自信を持てれば
そんな夢みなくなるのかなあなんて思っていたけれど
もはやそれは呪いのように、
深く深くワタシの中に埋め込まれた
ひとつの失われた縫い針のようです。

心臓に到達するまで生きねばならぬ。そんな運命。