友人のHPの日記をみていたら
六月三日は満月であった。
視直径最大の月。
自転車を押しながら橋の上で眺めた月。
遠くの彼とその大きさについて語った月。
どこにいても同じ月をみていらる幸福について瞬間思う。
その日はなんだか体がざわついた。
その体と月との呼応に驚く。単純で。原始的で。
四月のはじめにYと満月をみにでかけた。
「月見がしたい」といったら夜の海に連れて行ってくれた。
海は潮が満ちていて、波の音がざざんと走っていた。少し怖いくらい。
「これくらいの明るさならサッカーできるな」と彼は笑って天を見上げる。
月の光だけで影が濃くて
手を大きく広げて地面にうつる私を確かめる。
今までにみたことのない光景で、
ずっと忘れないでいたいなと瞬間思う。
この時間を共有できたことでその人を少し好きになった。
ひとは簡単に恋に落ちる。
単純で、思いの外原始的に。
そんな記憶が満月にはある。
六月三日は満月であった。
視直径最大の月。
自転車を押しながら橋の上で眺めた月。
遠くの彼とその大きさについて語った月。
どこにいても同じ月をみていらる幸福について瞬間思う。
その日はなんだか体がざわついた。
その体と月との呼応に驚く。単純で。原始的で。
四月のはじめにYと満月をみにでかけた。
「月見がしたい」といったら夜の海に連れて行ってくれた。
海は潮が満ちていて、波の音がざざんと走っていた。少し怖いくらい。
「これくらいの明るさならサッカーできるな」と彼は笑って天を見上げる。
月の光だけで影が濃くて
手を大きく広げて地面にうつる私を確かめる。
今までにみたことのない光景で、
ずっと忘れないでいたいなと瞬間思う。
この時間を共有できたことでその人を少し好きになった。
ひとは簡単に恋に落ちる。
単純で、思いの外原始的に。
そんな記憶が満月にはある。
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