月について。

2004年7月21日 日常
最近月がとても気になる。
夕闇に包まれる前の、あの赤い空も美しくて
部屋の明かりを消してじっと色の変化を楽しんでいるが、
こころを揺さぶられるのは月である。
特に満月。
寝る前にはベランダにでて空を見上げる。
最近はなかなか顔をだしてくれないけれど。
気付いたら彼と会う日は満月が何度かあって
移動中のバスや車から幾度か眺めた記憶がある。
会いたいと願うからか
あのざわつきをもう一度体感したいからか
今は次の満月が待ち遠しい。
次の満月は8/1。
彼と新潟で空をみる予定。

明日は海の日。

0:30の「もう寝た?」というメール着信音でうたたねから目が覚める。
いつもの場所で会い、Yのうちにむかう。
冷房の効いた部屋でタオルケットにふたりくるまり
体を触れあいながら、一昨日の飲み会やたわいもないことを話す。
記憶には残らないささいな会話。
そしてセックス。
それが必要なときもあって。
それが今で。

海に連れてってほしいと思った。

現実の今日は、9時に彼氏のうちに電話かけたら「電話20回くらいかけても連絡つかなかった。遊びにいってたんじゃないの?」と疑われ
そのせいかいつもよりも沢山電話がきた。
昼頃図書館に行き4冊本を借りて
ジョイフルで涼みながら仕事の勉強。
6時くらいにあきて
ひとりで海に。
サンダルを脱いで砂に足をつけた感触がきもちよかった。
日差しも強くて少し焼けた。
7時くらいにうちにつきトマトを食べる。
かなかなとひぐらしが鳴く。
Yからのメールは当然なく
Yのこころをつかまえたいなと思った。
何故か一緒に海に行きたかった。

これからの残りの自分の人生で
ひとと本当に深く関わるということは限りなく少ないだろう。
Yとは期限がもうすぐだ。
だからこそ、一回の出会いを軽く笑えて楽しく。
後悔せずにいきたい。何があっても。
なんかそういう気分になった。
それは恋というには程遠い感情で。

ラジオをきいていたらいつのまにか眠っていて
夢に選挙が混じっていた。
午前2時に目覚めた。
どうでもいいことを話したくてKのうちに電話。
携帯にも電話にもでない。当たり前だ。普通に眠っている時間。
と思っていたら電話が鳴った。
「今電話くれた?」
「眠ってた?」
「あたりまえだよ」(少し困った声で)
“どうでもいいこと”を思った瞬間
それは泡泡と消えてしまい、「ごめんね」と言って電話を切った。
「タスケテクダサイ」
少年のように叫びたい。

寂しさはまぎれるが
どんどん空っぽさは増していき
許せなかった人たちの、息苦しさが、少しわかった気がした。
しかしこれも単なる自己満足でしかない。

人を愛せない彼女は多くのひとから求められる。(でも彼女は誰にも愛を求めない。あるのは強いエゴだ。)
誰かを傷つけてまで相手を欲しがる彼女。(でも彼女は相手の愛を得ることができた。それは幸せなことではないか。でも人を傷つけて何故幸せになれるの?物語はいつもそれを許さない)
わたしが欲しかったのは
空っぽさを忘れさせてくれる
ささやかな(そしていつもの)彼の存在(ことば)でした。
(だってそれはわたしをもとめてくれているから)
傍らで彼を深く愛したい。
アイサレタイ。
tasuketekudasai
それは単純で至極軽い。

満月

2004年6月11日 日常
友人のHPの日記をみていたら
六月三日は満月であった。
視直径最大の月。
自転車を押しながら橋の上で眺めた月。
遠くの彼とその大きさについて語った月。
どこにいても同じ月をみていらる幸福について瞬間思う。
その日はなんだか体がざわついた。
その体と月との呼応に驚く。単純で。原始的で。

四月のはじめにYと満月をみにでかけた。
「月見がしたい」といったら夜の海に連れて行ってくれた。
海は潮が満ちていて、波の音がざざんと走っていた。少し怖いくらい。
「これくらいの明るさならサッカーできるな」と彼は笑って天を見上げる。
月の光だけで影が濃くて
手を大きく広げて地面にうつる私を確かめる。
今までにみたことのない光景で、
ずっと忘れないでいたいなと瞬間思う。
この時間を共有できたことでその人を少し好きになった。
ひとは簡単に恋に落ちる。
単純で、思いの外原始的に。
そんな記憶が満月にはある。

今日の蠍座はフジテレビでもTBSでも最下位の運勢だったが
いつものように数語の会話を交わすだけで無難に仕事を終え
ほっとしてモスで抹茶黒豆シェイクなど頼んで
置いていた「nonno」をじっくり読む。女の子は大変そうだな。
赤く染まる空が最近とみに美しくて残しておきたくなる。
帰って29度の本日の最高気温でやややられ気味のカレーを食べていると
男の子から「今日夜うちこれると?」とメール。
湯船につかって返信を考えていたが
ごはんを二人分作ってくれたらしいので遊びに行くことに決めた。
「いつものとこで。」でわかるくらい会っているのだな。
ポテトサラダと魚のフライにキャベツと赤玉葱のサラダ、お味噌汁の家庭料理をおいしく頂く。
(男の子が料理を作っている姿をみるのは好きだ。)
チューハイ二本あけつつ、ミッチーの中野ブロードウエイ探訪記などを楽しくみていたら後ろから抱きすくめられる。
セックスは男の子が早いタイプらしいので(←彼曰く)行為自体は短時間だったが満ち足りたものだった。
「性欲処理か?」ときいたら「悲しいこと言わないでよー」と言っていた。
なぜだかずっと笑い通しだった。
彼から電話があって、アパートまで送ってもらい、車から降りる瞬間までずっと笑っていた。
カラダではなくココロも求めてほしいと感じてしまうのは
この状況からみてどこかおかしい。
でももしも少しは選択されているとしたら、自分も必要とされているような気がするから安心する。
寂しさは病のように伝播する。
書く事でものごとを整理する。
この日記は秘密を叫ぶ穴でもある。
深く叫ぶのである。彼に届くことをどこかで期待しながら。

六月の蛇

2004年6月1日 日常
お酒を飲んで眠っていたら
「一緒に眠りませんか」というメールが届いた。
くろやぎさんたら読まずに食べた。

仕方がないからお返事かいた。
今度はちゃんと紙のお手紙くださいな。

メールは一瞬で消去できるよ。

「サッカー一緒にみようか」と返信を打とうとして眠りについた。

「サミシイ」という言葉で小さな私の世界は作られているやうだ。

アクセスできません。
近所に越してきた同期の男の子と飲むことになる。
この男の子とは3月末に突然時折ごはんをたべるようになった。
そして何度も一緒に眠った。
友達にも恋人にもなれないぐらいの会話の噛み合わなさが
喜びも悲しみも含んでいる。
つながらないからこそ
つながれると願うからこそ
何も生まない逢瀬を重ねるのかな。
なんてことはちっとも考えずに
チューハイ二杯と手作り梅酒でかるーくよってしまい
仕事の不安なことなんかを話したりして彼から電話もあったりして
お開き。
ともだちになりたい。



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